2012年11月21日

婚姻費用分担義務


さて、前回の続きです。

夫婦には

 「婚姻費用分担義務」

というのがあります。

これは、離婚を前提に別居中の夫婦
にもあてはまります。

そして、この義務は、基本的には離婚
が成立するまで続きます。

まあ、夫が妻に対して支払うのが一般的
ではないでしょうか。

そして、この義務は養育費などと同じで
自己破産しても免責(支払義務を免除されること)
されません。

さあ、これを見た夫たち(特に妻が主婦の夫たち)

恐ろしくないですか!?

妻としては、先に「婚姻費用分担」の審判さえとって
おけば、ゆっくりと離婚調停をすすめられます。

気に入らないことは、すべて同意しなければいいん
ですからね。

そして、夫はケツの毛まで抜かれるというか、骨の髄
までシャブリつくされるというか・・・・

いや〜  恐ろしい、、、

そこで、やはり離婚調停には弁護士をつけるべきだと
思います。(残念ながら、司法書士には家庭裁判所の
代理権はありません。)

もし、相手方に弁護士がついてきた場合は、もう絶対に
こちらもつけたほうがいいです。

先に費用がかかりますが、やむを得ないと思います。

そうしないと、、、、、

恐ろしい結果が待っているかもしれませんよ。




posted by 稲場 馨 at 15:20| Comment(0) | 自己破産・免責

2011年02月04日

夫婦の一方の破産

「夫に内緒の借金、妻に内緒の借金」

というのは、よくあるケースです。

任意整理で返済していくという場合は
特に問題ないのですが、

夫婦のどちらか一方だけが

  「自己破産」

を希望される場合には、問題があります。

例えば、夫が妻には内緒で借金をしていた場合。

主な理由は飲み代やパチンコだったとします。
限られたおこずかいでは、付き合いとかもあり
でも生活のこともあり、妻には言い出せなかった、、
つもりつもった借金、総額300万円。

というような、ありがちなケースです。

奥さんのほうは

「私には関係ないところで作った借金なんで
 ダンナだけ破産させてください」

と希望されたとします。

この奥さん、ダンナと違い堅実派で、毎月少しずつ
貯金をしていました。

その総額は300万円、通帳の名義は奥さんです。

でも、その「出どころ」は概ねダンナの給料です。

こんな場合、

    「ダンナだけ破産」

できるでしょうか、あるいはしてもいいんでしょうか。

書類の書き方しだいでは、裁判所では申立が認容される
かもしれません。

しかし、名義が妻名義だからといって、財産は保持して
ダンナ名義の借金は返さない、、、、

っていうのはいかがなもんでしょうか。

少なくとも、当事務所ではこのような「自己破産」
はお受けできません。
もちろん、逆(妻が夫に内緒で借金していた場合
で、一家の家計で言えば返済可能な場合)
も同じです。

どちらか一方が作った借金でも、やはり

   「家族で解決する」

といった気持が大切ではないでしょうかね。
posted by 稲場 馨 at 19:11| Comment(0) | 自己破産・免責

2010年08月28日

自己破産・任意整理の影響

いや〜〜

ホンマ、暑い日が続きますね。

特に、大阪は日本一体感温度が高いんじゃないでしょうか。

住みやすいのか住みにくいのか・・・・

よーわからん街ですな〜


さて、他の先生方のサイト等で

「自己破産や任意整理をしても他の家族には
 絶対に影響を及ぼさない」

と断言しているのを見かけます。

これ、本当でしょうか?

たしかに原則はそうなんですが
断言するのはチョット危険です。

実際、実務の世界では

・お父さんの自己破産が息子さんの就職(金融機関)
 に影響した。

・お母さんが任意整理中のため同居の娘さんのローン
 が断られた。

のようなことがあります。

実際、息子さんの就職に影響することなんてありえない
(金融機関が信用情報を確認できるのは、与信審査など
 その顧客に関することに限られていたはず)
と思いましたが、実際、お父さんの債権者であった
金融機関のみ、履歴書を提出した段階で断られたようですし
その影響に間違いないのかと思われます。

2番目の例は、理由を確認したため間違いありません。


これらは一部ですが、やはり少なからず影響がでること
があるようです。

ですから、「絶対」と断言はできません。

このようなことからも、債務整理をされる方は
ご家族に理由を説明し、理解を得ておくこと
をお勧めします。
posted by 稲場 馨 at 17:40| Comment(0) | 自己破産・免責

2009年05月11日

返済したくないんで・・・

「自己破産」でお願いします。

こんな感じの依頼が増えてきています。
以前にも書きましたが、いろいろと情報が氾濫しているせいでしょうか。

「自己破産」

するためには、「支払不能状態」であることが大前提です。

「支払不能状態」

これは一概に債務額だけでは計れません。
例えば、債務が50万円ほどでも、身体的な事情で仕事ができず
生活保護をうけているような方は「支払不能」と言えるでしょう。

逆に500万円の借金がある方で、毎月の支払が20万円になる方でも、給料が毎月50万円あるような方は「支払不能」とは言えません。

無理な返済計画で任意整理するのはおススメできません。
しかし、節約すれば、十分支払えるはずの方の場合、自己破産は認められません。
裁判所でも却下される可能性が大きいです。

今日、小室哲哉さんの判決がでました。
いったん、生活レベルを上げてしまうと、下げるのは非常に難しいです。
しかし、今、ご自身のおかれている状況をよく考え、借金と真面目に向き合い、生活を立て直さないといけません。

そのためなら、私は最大限の協力をします。
posted by 稲場 馨 at 16:55| Comment(0) | 自己破産・免責

2008年08月26日

久しぶりの免責審尋

本日、久しぶりに自己破産「免責審尋」に行ってきました。
「久しぶり」と言っても、自己破産の申し立て自体が久しぶりなんではありません。

現在、大阪地裁では、同時廃止事件(まあ、目立った財産のない場合の一般的な事件です)の場合、多くは「免責審尋」手続は省略されています。
すなわち、司法書士や弁護士に申し立ての依頼をすれば、ご本人様は1度も裁判所に足を運ばなくていいわけです。

ただ、「同時廃止」事件でも、何か問題があるような方の場合はこの「免責審尋」に行かないとだめなんです。例えば、借金の原因の中に、ギャンブルや浪費が含まれる場合なんかです。
でも、「免責審尋」に呼び出されるかどうかの基準は、明確ではありません。

今回の依頼者の場合は、特に免責不許可事由(ギャンブルや浪費など)は見当たりません。ただ、借金が増えた期間が短かったのと、家族関係がちょっと複雑だったんで、その辺が原因かと思われます。

「審尋」というと、ちょっとビビッテしまいそうですが、この手続は集団で行われます。特に個人的なことを聞かれることは、まずありません。裁判官によっては、質問(質問と言っても一般的なことです)する方もいらっしゃるようですが、普通は裁判官の「お説教」といった感じでしょうか。
時間的には20分程度で終了です。あっけなく終了するので、依頼者の方は、みなさん「もう終わり?」といった感じです。

この「免責審尋」手続、必要なんかな?と、いつも思わされます。でも、忙しい裁判所が必要と判断して行っている手続ですから、大切な手続なんでしょうね。
posted by 稲場 馨 at 18:01| Comment(0) | 自己破産・免責

2008年07月11日

間違った情報が氾濫してるのか?

先日のお客様のお話です。
来所されたのは、本人のお姉さんでした。

お客様「実は、うちの弟なんですが、借金を繰り返して家族がかなり迷惑しているので、自己破産してやってほしいんです。借金をしては返せなくなり、父が代わりに返済する、といったことの繰り返しだったんですが、父ももう限界で、、、、、
今、200万円くらい借金があるみたいです。」

私「そうですか。ご本人は何とおっしゃってますか」

お客様「借金がなくなるなら、それでいい、と言ってます」

私「まあ、受任することになれば、一度、弟さんに会わせてくださいね。ちなみに、その借金の原因はなんですか」

お客様「ギャンブルです(即答)」

私「ん〜、それはまずいですね、ギャンブルや浪費が破産の原因の場合は免責されない、つまり破産しても、借金が0にはならない事由になりますね。まあ、すべて無理というわけではないで、その辺はご本人に聞かないといけないですね。」

お客様「そんなこと、言わなければわからないんじゃないですか?それと、どうせ破産するんやから、今のうちに借りれるだけ借りとけ、と言ってるんですが、まずいですかね?」

私「それは、非常にまずいです。ギャンブルと同じように、借金が0にならない事由に該当しますし、なにより、刑法上の「詐欺罪」にあたります。絶対にしてはいけませんよ。それと虚偽の内容を記載するように、ということなら、うちでは受任できませんね。」

お客様「そうですか・・・(不満げ)」

かなりのお客様でした。ここに記載していないヤリトリもありました(結局、詳しく話を聞くと、過払いになっている業者もありそうなんで、任意整理として受任しましたが・・・)。
何か、変な本でも見たのかな、といった感じです。

今、世の中には「借金を踏み倒せ」的な書籍がいっぱい出ています。中には、まともな本もありますが、そうでないもの(それは無茶やろ、といった内容を平気で書いている)も多いです。
間違った情報には洗脳されないようにして下さい。
もちろん、ご自身で調べることも大事ですが、まずは専門家に相談することをお勧めします。


posted by 稲場 馨 at 19:18| Comment(0) | 自己破産・免責

2008年06月23日

助けたいと思う人・思わない人

今まで、多くの方の債務整理をさせていただきましたが、債務整理のお仕事のなかでも、特に「自己破産」を申し立てる方のなかには、まるで他人事のような感じの方が見受けられます(もちろん、非情に真面目で、「助けたい」と思わせてくれる方もたくさんいらっしゃいます)。
そういう人の場合、まわりの身内の方が一生懸命で「助けてやってくれ」と言われるケースがほとんどです。
私が今までお受けした中でも印象に残っているのはこんな方々です。

夫婦で来られて、奥さんは必死で、かたや当の本人はほとんどしゃべらない。よく見ると「居眠り」状態。正直、ビックリです。

本人は約束どおり来ず、ご両親と面談。遅れてきた本人は銜えタバコで「別にこんな借金、踏み倒してもいいんやけどな」と暴言をはく。絶句です。

「仕事が忙しすぎて、全くそちらに行く時間がないんすよね〜」と言いながら、久しぶりに面談すると真っ黒け。「どっか行ってたんですか」と聞くと「ええ、休みはサーフィンばっか行ってます」・・・・またまた絶句。

連絡が全くとれない、約束の時間に来ない、お願いしていた書類を揃えてくれない、費用の分割をお願いしておきながら初回の振込から入金してくれない方など多数(費用に関しては、「その月が御無理なら連絡を下さい」と言っているのに連絡もない)。

私も、「これは仕事」と割り切っていますが、このような方を「助けたい」とは正直思えません。
自己破産はなにも、悪くも恥ずかしくもない、法的に認められた手続です。
しかし、いかなる理由があれど、借金をしたのは本人です。このことを、真摯に受け止め反省しなければなりません。でないと、また同じことを繰り返してしまうかもしれません。
この人を「助けたい」と思わせてください。

すいません、今回は愚痴っぽくなっちゃいました。
ブログということで、お許し下さい。

posted by 稲場 馨 at 14:17| Comment(0) | 自己破産・免責